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2012年2月 5日 (日)

【映画】「ヒミズ」

「ヒミズ」

 思春期の少年の虚無的な心象風景を描き出した映画。撮影中に震災が起こり、テーマとして取り込まれたらしい。空々しく響きかねない「希望」とか「夢」とかいった陳腐な言葉、これをいったん突き放しても、そのまま不条理に終わらせるのではなく、主人公の絶望を通して再び意味を回復させていく構成。説得力を感じるかどうかは人それぞれだろうが、彼が逃げ場のない息苦しさへと追い込まれていく描写は、園子温監督作品らしく相変わらず殺伐として激しく、濃い。

 主役の染谷将太の虚無的な表情も印象的だが、何よりも二階堂ふみの熱演がものすごい。「愛のむきだし」での満島ひかりもそうだったけど、園監督は少女から熱演を引き出すのがうまいのか。いや、少女だけでなく、「冷たい熱帯魚」では、でんでんから恐ろしいまでの熱演を引き出していたな(笑)

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