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2010年11月 3日 (水)

趙甲済『朝鮮総督府・封印された証言』

趙甲済(姜昌萬訳)『朝鮮総督府・封印された証言』(洋泉社、2010年)

 タイトルを見て朝鮮総督府の機構内部に関する内容なのかと思ったらそうではなくて、日本による植民地支配の時代につながりができた日韓の人脈関係を取材したレポート。戦後の韓国政府に入った朝鮮総督府の官吏や警察、軍人の軌跡、伊藤博文の孫へのインタビュー、一進会で日韓合邦運動を進めた李容九の息子・大東国夫の晩年、瀬島龍三のことなど。日本の植民地支配に対する批判の一方で、むしろ「親日派」疑惑を政治利用する韓国内の進歩派に対する異議申し立てという問題意識の方が強い。そう言えば、この著者の書いた朴正熙の評伝をむかし読んだ覚えがあるが、進歩派批判という点では一貫しているのか。学生のとき、林鍾国『親日派』という本を図書館でたまたま見つけて好奇心で手に取ったが、徹頭徹尾糾弾口調なのにおそれをなした覚えがある。このあたりにテーマを日本人の立場で論評するのは難しそうというか、面倒くさそう。

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