【映画】「ロスト・メモリーズ」
「ロスト・メモリーズ」
舞台はソウル、ただし、街中の看板やネオンは日本語ばかり、人々も日本語を話し、事件がおこって駆けつけたパトカーの車体には「京城府警察」とある。「不令鮮人」(不逞鮮人?)の武装闘争を取り締まる警察内部で朝鮮系日本人の葛藤──。安重根の伊藤博文暗殺は失敗、第二次世界大戦で日本は連合国側に立って勝利、現在も日本による朝鮮半島支配が続いているという設定の“歴史のイフ”的パラレル・ワールド。日本語氾濫の街並は新宿ロケだな。なぜか今村昌平がゲスト出演していた。一つの歴史シミュレーションを映像化したものとして面白いが、こんなの日本で作ったら大問題だろう。しっかり抗日の味付けはされているから韓国内右派の反発も抑えられたということか。どうせ歴史シュミレーションするなら伊藤博文ばかり悪者にしないで、近代化に失敗した李朝体制の機能不全立て直しというところまでさかのぼれ、と言ったら怒られちゃうかな。
【データ】
監督:イ・シミョン
出演:チャン・ドンゴン、仲村トオル、他
2002年/韓国/136分
(DVDにて)
| 固定リンク
「映画」カテゴリの記事
- 【映画】「新解釈・三国志」(2020.12.16)
- 【映画】「夕霧花園」(2019.12.24)
- 【映画】「ナチス第三の男」(2019.01.31)
- 【映画】「リバーズ・エッジ」(2018.02.20)
- 【映画】「花咲くころ」(2018.02.15)


コメント