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2010年10月11日 (月)

【映画】「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」

「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」

 猟奇的殺人鬼のプロファイリングで心理的にシンクロしたトラウマから仕事を辞めた元警官のもとに、さる大富豪からフィリピン・ミンダナオ島で失踪した息子のシタオを探し出して欲しいという依頼がきた。彼は手掛かりをたどって香港へ行き、旧友とも再会する。一方、冷徹無比なギャングの親分も、拉致されて姿を消した愛人を探しているところだった。彼らの行方が収斂する先には、人々の痛みを我が身に受けて悶え苦しむシタオの姿があった。

 猟奇的なサスペンスかと思っていたら、ストーリーが進むにつれて観念性が強まってくる。キリストの受難を現代において再現したらどうなるかという意図が見えてくる。監督はフランス在住のベトナム人トラン・アン・ユンだが、彼はベトナム戦争の最中に両親と共にフランスへ移住した経歴のひとだから、ひょっとしてカトリック信者なのか。主な舞台は香港だが製作はフランス、主演はジョシュ・ハートネット、木村拓哉、イ・ビョンホン、と多国籍映画。シタオ役は必ずしも日本人である必然性はないのに敢えて木村を起用しているところを見ると市場として日本をあてこんでいるのだろうが、キリスト教のバックボーンのない社会ではあまり理解はされないのではないか。

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