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2010年8月22日 (日)

2010年8月14日【卑南文化公園、台東→高雄】

【卑南文化公園】
・卑南文化公園は午前中に行った国立台湾史前文化博物館の付属施設で、広い緑地の中に卑南遺跡の発掘現場や遺跡解説展示室などがある。台湾鉄路南廻線工事の際に大量の石棺や副葬品(玉器)などが出土して、台湾大学考古学研究室の宋文薫・連照美が調査。約5300~2300年前のものと推定されている。遺跡の分布面積は60ヘクタール以上、東縁部分は台東新站の建設に伴って壊され、遺跡の一部が卑南文化公園として整備された。
・観光案内センターが遺跡に関する展示室となっている。ガイドの人が来館者に解説してくれる。私は中国語を聴き取れないので一人で観覧する。受付で荷物を預け、日本語イヤホンがあると教えてくれたが、先ほど博物館本館で展示を見てだいたいの様子は飲み込んでいるし、解説文は読めるからお断りした。
・卑南遺跡では以前から石柱が注目されていた。初めて記録したのは1896年の鳥居龍蔵、1929~1937年にかけて鹿野忠雄がたびたび調査、日本の敗戦直前の1945年初めには金関丈夫と国分直一が調査。
・石柱は何のため?→①建物の柱、②有力者の住居前のレリーフ、という2説あり。石柱の上に空いた穴は運搬のため紐を通すためと解釈されている。
・台湾での考古学的時代区分:長濱文化(先陶文化、つまり土器出現以前の旧石器時代)/約7000年前/大坌坑文化/約4500年前/縄紋陶文化/約3500年前/麒麟文化(石柱)/約3000年前/卑南文化/約2200年前/鉄器時代(阿美文化)/近代。
・卑南文化人は約2200~1700年ほど前に外へ向けて移動し始めた→彼らがどうなったのか分かっていない。出土した土器の形式が似ている点ではアミ族の可能性もあるし、抜歯の風習があった点ではパイワン族の可能性もあるが、現在の民族と関係があるのかどうかも確認できていない。
・卑南遺跡出土の石棺:北北東(足)→南南西(頭)という方向に並んでおり、あたかも起き上がると都蘭山が見えるような姿勢。
・亜熱帯の木々が生い茂ったなだらかな山すそで、スロープ上に芝生が広がる公園の敷地内には、再現されたアミ族の伝統的住居(写真)がある。木で編んだ構造、中に入ると木編みのベッド状の部屋もあり、それなりに快適に生活できそうな感じ。別の場所では大きな屋根で覆われた発掘現場も見学できる。家族連れやグループの観光客が結構来ている。
・博物館でもらったパンフレットの交通案内を見ると、台東新站から卑南文化公園まで徒歩10分となっている。迷った場合に備えて余裕をとり、列車の発車時刻より40分ほど前に公園を出た。案内パンフレットの略地図に従って歩き始めたのだが、どうも様子がおかしい。地図の縮尺と歩行速度を頭の中で計算すると、この調子では30分近くかかってしまいそうだ。そもそも台東新站自体が遺跡の一部を崩して建てられたのだからすぐ隣のはずなのに、略地図通りに行くと明らかに遠回りである。本当にこの道でいいのか? 焦り始める。途中、台湾人観光客の車がとまって道を尋ねられたが、「対不起、我不会説漢語」。私自身、迷子になりかけているわけで、気持ちに余裕がない。しばらくしてようやく台東新站近くまでたどり着いた。卑南文化公園方面に続く裏道があり、そのすぐ向うには先ほど行った発掘現場の大屋根が見える。確かにこの裏道を歩けば駅から徒歩10分だろうな。博物館の交通アクセス案内は来館者はみな車で来るという前提で、略地図は車道で描かれている。駅前の露店で釈迦頭を買いたかったが、時間が迫っているので慌てて改札を通過。月台に出て一息ついたら、電光掲示板に10分遅れの表示。どうも間が悪い。

【台東から高雄へ】
・台東17:32発(実際は17:40過ぎ発)→高雄19:40着予定の自強号に乗車。残念ながら通路側の席。ただ、窓が広いので外はそれなりに見える。南廻線は海沿いの路線で、山が海にすぐ迫って断崖に線路を通すのが困難だった区間である。眺望が素晴らしい。私が通ったのは夕暮れ時、海の上の雲があかね色にそまっているのが、胸がすくように美しい。写真に撮りたかったが、窓越しだと車内の明かりが反射してしまってうまくいかない。やがて暗くなってきてから枋寮を通過。以前、恒春に行ったときバスで枋寮まで出てここから各駅停車に乗って高雄まで行ったことがある。枋寮を通過した時点で台湾鉄道一周達成(ただし、台北~高雄間は高速鉄道)。
・20時ちょっと前に高雄に到着。以前に来たことがあるから高雄駅構内の様子は分かる。宿泊先も以前に泊まったことのある京城大飯店、駅北側出口すぐ目の前なので迷わずに直行。荷物を置き、シャワーを浴びてからすぐ外出。
・高雄からMRTに乗って次の美麗島駅で下車。六合夜市へ。今日は土曜日の夜だからだろう、家族連れが続々と向かっている。相変わらず人出がすごいな。ここで夕食を済ませるつもり。貢丸の串焼き。タレで焼いたつくねのような感じで、唐辛子等をふってもらった。のどが渇いたので、甘蔗汁(さとうきびジュース)。屋台の中でしぼっており新鮮、ちょっと土臭い感じもしたが、ほんのり甘みが飲みやすかった。度小月の屋台があったので、味付き卵入りの担仔麺。

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