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2010年7月31日 (土)

台湾原住民族の独立論

『現代台湾研究』第35号(台湾史研究会、2009年3月)の「台湾原住民の現在を考える」というシンポジウム記録に目を通していたら、冒頭の基調講演はマサ・トホイ(瑪莎・拓輝、Masa Tohui) アタヤル族民族議会議長による「泰耶爾民族議会と台湾原住民の自治」というテーマ。原住民族独立論としてこういうロジックがあり得るのか、と興味を持ったのでメモ。ちなみに、アタヤルは日本ではタイヤルとも言う。

・アタヤルは清朝期において「化外の民」、すなわち清朝の臣民ではなかった→下関条約による台湾割譲にアタヤルは含まれない→アタヤルの領土は「蕃地」としてアタヤル自身の主権の下にあった。
・日本はアタヤルの領土奪取を目的として理蕃戦争を仕掛け、これはアタヤルにとっては日本から領土を守る戦争→長い攻防戦の末、日本側と講和を結んだ。
・日本は敗戦で植民地放棄→本来、アタヤルの領土(=「蕃地」)の主権はアタヤル自身に返還されるべきだったはずなのに、蒋介石たちが台湾に逃げ込んでアタヤルの領土を無断で領有→この植民地状態がその後も続いた。
・国連憲章で保障された民族自決の主旨に従って土地と主権の返還を求める。オセアニア諸島諸族の前例を参考にする。

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