岡部達味『中国の対外戦略』
岡部達味『中国の対外戦略』(東京大学出版会、2002年)
・同時代を扱う社会科学はどうしても不完全情報を前提とせざるを得ない→概念、理論等で一定の構造的理解をした上で情報の取捨選択、推論。その意味で後学によって乗り越えられる、あくまでも中間報告であるという割り切り。
・主に言説の中からうかがわれる中国側の対外イメージ、国際情勢認識を想定しながら、中華人民共和国成立以来の外交政策、具体的には対ソ政策、中ソ対立、核開発問題、米中和解、改革開放以降(多極化する中での大国としてのセルフイメージ)を分析。
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