佐藤千歳『インターネットと中国共産党──「人民網」体験記』
佐藤千歳『インターネットと中国共産党──「人民網」体験記』(講談社文庫、2009年)
著者は新聞記者で、「人民日報」のインターネット部門「人民網」で日本語翻訳のため出向、先方の内情や出くわしたトラブルをつづった体験記。翻訳にあたっては中国なりのポリティカル・コレクトネスがあり、先方のロジックと日本人記者としての考え方、そこに漂うセンシティブな「温度差」が実体験を通してうかがえて興味深い。
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