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2009年12月17日 (木)

笠原清志『社会主義と個人―─ユーゴとポーランドから』

笠原清志『社会主義と個人―─ユーゴとポーランドから』(集英社新書、2009年)

 著者は自主管理労組の研究者。若き日のユーゴスラヴィア留学、研究目的でのポーランド滞在といった体験の中で出会った人々とのエピソードを通して、社会体制と個人との関り方を考えていく。タイトルは硬いが、私的な体験を交えて実感のある感想を述べているところには好感を持った。

 ワレサが民主化で果した役割を海外では過大評価しがちだが、連帯の分裂過程を見ると、“民主的”でなかった点ではかつての共産党と変わらないようだ。社会主義かどうかというのは所詮表面的な話で、結局、社会体制というのは人々の皮膚感覚にしみついた“ものの考え方”のレベルに根ざすわけだから不思議はない。

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