「アサルトガールズ」
「アサルトガールズ(Assault Girls)」
ヴァーチュアル・リアリティものというのも今ではもう珍しくないな。閉塞した時代、人々は架空の戦闘ゲームの世界に浸りこみ、そこで人間が本質として抱えている醜さが露呈される、という設定。
寒々とした荒地に空を大きく映し出す雄大な風景は、時にかわいた詩情すら感じさせてなかなか好きだ。ただし、ストーリー設定は思わせぶりだった割に「あれ、これでおしまい?」と肩すかし。押井守の実写映画では「アヴァロン」も同様のがっかり感があった。全編基本的に英語で、菊地凛子を起用したのも海外での配給を考えているのか。黒木メイサの凛々しい美しさは目を引いた。
【データ】
監督・脚本:押井守
音楽:川井憲次
出演:黒木メイサ、佐伯日菜子、菊地凛子、藤木義勝
2009年/70分
(2009年12月26日、テアトル新宿にて)
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