「ロートレック・コネクション」展
「ロートレック・コネクション」展
渋谷のBunkamuraまで映画を観に行き、上映まで時間があったので寄った。ロートレック・“コレクション”かと思っていたら、“コネクション”だった。ロートレックの作品がもちろん中心ではあるが、彼に影響を与えた師匠や友人、モンマルトルに集った同時代の画家たちなどの作品を並べて展示。ロートレックの生涯を軸にして世紀末パリの歓楽街の雰囲気をうかがわせる試み。
今までロートレックの絵を意識して観ることはあまりなかったが、筆致が軽やかでありつつも、どこか歪んでいたり、皮肉っぽかったり、そうしたところには目が引かれる。ロートレック本人の写真を見たのは初めてだった。身体的なコンプレックスが画風に反映されているのだろうか。
展示の最後はアルフォンス・ミュシャでしめくくられていた。アール・ヌーボーのポスター画といえばミュシャが定番。ミュシャの絵は好きで、以前にこちらで取り上げたことがある。
(渋谷Bunkamura ザ・ミュージアム、2009年12月23日まで)
| 固定リンク
« 陳桂棣・春桃『中国農民調査』『発禁『中国農民調査』抹殺裁判』、阿古智子『貧者を喰らう国──中国格差社会からの警告』、廖亦武『中国低層訪談録―インタビューどん底の世界』 | トップページ | 「副王家の一族」 »
「博物館・美術館」カテゴリの記事
- 東京国立博物館・東洋館がリニューアル・オープン(2013.01.04)
- 神奈川近代文学館「中薗英助展─〈記録者〉の文学」(2012.04.25)
- 【展覧会】「ルドンとその周辺──夢見る世紀末」(2012.02.18)
- 【展覧会】「シュテーデル美術館所蔵 フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展」(2011.03.06)
- 【展覧会】国立新美術館「シュルレアリスム展」(2011.02.20)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
私はきょう、「ロシアの夢 1917-1937 革命から生活へ ロシア・アバンギャルドのデザイン」展を見に、埼玉県立近代美術館に行ってきました。ソ連は各街に、その街を象徴するような威圧的な建造物をつくっていますが、1920年代にすでに「建築デザイン業界」が華やかであったのですね。レーニンなど革命偉人やスローガンをデザインした「革命的陶磁器」は、庶民には人気がなく、もっぱら輸出用で、海外で高値で販売していたというのは意外でした。総じて大変興味深い展覧会でした。たぶんトゥルバドゥールさんもお好きだと思いますよ。是非、見に行ってみてください!
投稿: MizutaniNaoko | 2009年11月28日 (土) 22時34分
どうも、ご無沙汰いたしております。
その展覧会はまるっきりノーチェックでした。面白そうです。情報ありがとうございました。調べてみたら、会期は来週までのようですね。これは急がないと!
投稿: トゥルバドゥール | 2009年11月29日 (日) 00時19分