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2009年8月 9日 (日)

NHKスペシャル「日本海軍 400時間の証言:第一回 開戦 海軍あって国家なし」、ETV特集「カルテだけが遺された~毒ガス被害と向き合った医師の戦い~」

NHKスペシャル「日本海軍 400時間の証言:第一回 開戦 海軍あって国家なし」
・戦後、開戦時に海軍中枢にいた将校を中心に「海軍反省会」が秘かに開かれていた。その録音テープをもとに番組構成。
・軍令部総長・伏見宮博恭(皇族出身)による揺さぶりが海軍の軍拡路線を決定付けてしまったという証言あり。
・海軍内部の官僚的セクショナリズム→予算獲得のため対外的脅威を強調。政治的根回しにかまける一方、開戦後のプランはなかった。政治的に他省庁を動かすことに快感を覚える軍令部幕僚たちの存在。
・なぜ無謀な作戦を進めたのか? 戦地にいた人が軍令部にいた人に対して厳しく迫るシーンあり。態度の違いが鮮明に浮き彫りされる。

ETV特集「カルテだけが遺された~毒ガス被害と向き合った医師の戦い~」
・戦時中、陸軍が毒ガス(→対中国戦線で使用)を製造していた秘密工場のあった広島県大久野島(おおくのしま)。近隣の人々が工員として動員されたが、多くは間接吸引して重い後遺症に悩まされた。戦後、ほとんど独力で毒ガス被害者の患者さんたちを診療し続けた行武正刀(ゆくたけ・まさと)医師の取材記録。行武医師は今年、逝去された。
・ある患者さんが、退職を申し出たが憲兵に殴られて泣く泣く通勤した、と漏らした。これを聞いたのをきっかけに、カルテには病歴だけでなく、折に触れて患者さんたちから聞き取った戦争の証言を記録してきた。
・国からの援護を受けられる人々が少なかった。
・イラン・イラク戦争で毒ガス攻撃を受け、今でも苦しんでいる人々がイランにいる→行武医師はこのカルテを役立てようと協力。

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