NHKスペシャル「日本海軍 400時間の証言 第二回:特攻 やましき沈黙」
NHKスペシャル「日本海軍 400時間の証言 第二回:特攻 やましき沈黙」
・昨日に続き、「海軍反省会」の録音テープに基づく番組。
・「神風特別攻撃隊」は戦地の大西瀧治郎中将の発案→それを軍令部が認可したのであって、計画・命令したのではないという逃げ口上。しかし、実際には、特攻が実施される一年以上前から回天・桜花など特攻用兵器の開発が進められていた。つまり、特攻を作戦の中心に据える方針が予め軍令部にあった。
・わずかでも生還の可能性があるならまだしも、100%死ぬのが確実→もはや作戦の名に値しない。
・「自発的な意志」という名目で強制。写真→「笑ったふりして赴く特攻隊勇士」という説明書き。
・軍令部の幕僚たちの間にも特攻への後ろめたさがあった→しかし、「やましき沈黙」→敢えて異を唱える勇気なし。
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