ピエール・ブルデュー『市場独裁主義批判』
ピエール・ブルデュー(加藤晴久訳)『市場独裁主義批判』(藤原書店、2000年)
ブルデューのネオ・リベラリズム批判の発言を集めた本。何だかアジテーション・ビラみたいな語り口にちょっと違和感もあったが、関心を持ったポイントを箇条書きすると、
・“能力”を中核とした社会システムの正当化→“能力”形成には教育問題等様々な事情が関わってくるわけだが、そうした個別の事情は一切オミットされて、倫理的基準に置き換えられてしまう。
・グローバル化による不安定な就労状況そのものを企業は戦略的に活用→国内労働者は地球の裏側の外国人労働者と競争→人件費抑制等の名目で“弾力化”→新しいタイプの支配様式。
| 固定リンク
「社会」カテゴリの記事
- エミール・デュルケーム『社会分業論』(2009.12.25)
- 大内伸哉『雇用はなぜ壊れたのか──会社の論理vs.労働者の論理』(2009.12.24)
- 竹信三恵子『ルポ雇用劣化不況』、堤未果・湯浅誠『正社員が没落する──「貧困スパイラル」を止めろ!』、湯浅誠『反貧困─―「すべり台社会」からの脱出』、森岡孝二『貧困化するホワイトカラー』、他(2009.12.23)
- 青砥恭『ドキュメント高校中退』、小林雅之『進学格差』、本田由紀『教育の職業的意義』、他(2009.12.16)
- P・F・ドラッカー『ネクスト・ソサエティ』、ロバート・B・ライシュ『勝者の代償』(2009.12.10)


コメント