「ウルトラミラクルラブストーリー」
「ウルトラミラクルラブストーリー」
ミニシアターのレイトショーでかかるタイプの新人監督の邦画作品は結構こまめにチェックしていて、横浜聡子監督「ジャーマン+雨」の存在も一応知っていた。が、渋谷のユーロスペースだったか、予告編を観たとき「うーん、これはちょっと好みじゃないな」という直観があって、結局観なかった。で、今回、なぜ前売券を買ってまで「ウルトラミラクルラブストーリー」を観に行ったかというと、ただひたすら純粋に麻生久美子さんがお目当て。ほんで、観た感想としては、最初の直観は当たってたなあ、と。
とは言いつつ、作品の出来は決して否定しない。主人公の青年のキレ具合が微妙にゆるかったり、なぜか畑に埋まって農薬かぶったり、なぜか首なし男が登場したり、なぜか死んでるのに生きてたり、そういう不可解な設定が何事でもないかのように自然に日常に溶け込んでいる。このシュールさに、翻訳字幕なしの津軽弁がまたいい塩梅に馴染んでいる。落ち着いたトーンだからこそ際立つナンセンスというのはもともと嫌いじゃない。観終わったあとちょっと疲れたが、それだけパワーがあるってことか。でも、ゴメン、やっぱりなんか好きじゃない。
松山ケンイチの演技はホントにはた迷惑な不愉快さを感じさせて、うまいもんだなあと感心。どうでもいいけど、最近の若手女性監督には美人が多いな。横浜さん、西川美和さん、タナダユキさん、皆様おキレイです。
【データ】
脚本・監督:横浜聡子
出演:松山ケンイチ、麻生久美子、渡辺美佐子、原田芳雄、藤田弓子、他
2009年/120分
(2009年6月19日、シネマート新宿にて)
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