台湾旅行① 5月某日 台北
・チャイナエアラインで現地時間12時過ぎに桃園国際空港着(どうでもいいが、チャン・ツーイー似のきれいなスチュワーデスさんがいて見とれてしまった)。
・台北站行きのバスに乗っていたら、高速道路を降りてすぐのところの警察署前に報道陣がたかっていた。夜、宿舎でテレビをつけたら、保母さんが預かっていた子供を殺して遺体を棄てたというニュースをやっていたから、この事件がらみかもしれない。
・宿舎に荷物を置いて外出したのが15時過ぎ→台北市内の寺院等をまわる。
・MRT圓山站で下車→大龍峒保安宮へ。道教のお寺で、保正大帝、天上聖母、関聖帝君など色々な神様が祭られている。建物はくまなくびっしりと歴史的なエピソードを示す装飾で埋め尽くされている。大正年間に建物が建てられたことを示すレリーフもあった。保正大帝祭なるお祭りが近々あるようだった。
・この近辺は宗教的な施設が集まっていて、孔子廟がすぐ近くにある他、「南無阿弥陀仏」という幟を立てて仏具を売っている店もあった。
・圓山站前まで戻り、次は臨済護国禅寺へ。日本統治期に建立されたお寺。保安宮のゴテゴテ華やかな装飾とは異なり、木造のすっきりした堂宇。境内のはずれには小塔がひっそりと佇んでいるが、奉献者を示す「台北在住岐阜県出身~」という部分は削られていた(写真を参照)。裏手には古いお地蔵さんもあった。
・MRTに乗って西門站で下車。この一帯は若者が闊歩する繁華街で、東京でたとえると原宿・渋谷のような雰囲気。
・西門紅楼は戦前に市場として作られた建物。現在は古跡として保存されており、1階は展示スペース+カフェ、2階は小劇場として利用されている。展示スペースでは台北の歴史に絡めて西門紅楼の成り立ちを紹介、古い道具類や説明パネルが置かれていた。ブリキの看板(たとえば、森永ミルク、資生堂化粧品、仁丹、蜂ブドー酒など)がレトロでいい感じ。日本統治期もひっくるめて台北の歴史として捉え、当時の雰囲気に台北市民もレトロ趣味を感じているようだ。
・歩いて5分くらいのところに天后宮。道教のお寺で保安宮と同様に色々な神様が祭られているが、その中に弘法大師も混じっているのが面白い。日本由来のものでも平気で取り込んでしまう。シンクレティズムの根強さ。
・今回は足を運ばなかったが、近くには他に西本願寺別院跡が公園として保存されている。また、西門町の繁華街にはかつて東本願寺別院もあったが、戦後は国民党の特務が接収、さらに取り壊されて跡地はデパートになっている。
・暗くなってから、MRT市政府站で下車、信義新天地へ。
・台北101の4階にあるページワンに行く。シンガポール資本の書店。店舗面積はそこそこの広さで店内はきれい。ただ、夜8:00頃だったが、客はそれほど入ってはいなかった。2冊ほど買った。
・この4階はレストラン・フロア。なぜか日系のお店が多かった。中国語の呼び込みを無視したら、日本語で声をかけられた。中国語が分らない→日本人観光客とみなされたのか。私のすぐ後ろを地元の若者グループが歩いていたのだが、彼らに向っても日本語で呼び込みをしていた。
・次に、誠品書店信義旗艦店。ここは私のお気に入りで、台北を訪れるたびに必ず寄る(→こちらを参照のこと)。ここでも何冊か買い込んだ。
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