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2009年5月13日 (水)

台湾旅行④ 5月某日 宜蘭

・朝8:30台北站発の自強号(タロコ号)に乗り、宜蘭站には10:00ちょっと前に到着。途中、海に亀山島が見えた。
・12:03発の列車に乗るつもりなので、まず時間のかかりそうな所から先に回ってしまうことにした。駅前でタクシーを拾い、員山公園まで行く。車で片道10分くらいか。タクシーにはちょっと待ってもらって、公園内に入る。
・急な石階段を登る。現在は忠烈祠となっているが、日本統治時代には宜蘭神社があった。忠烈祠というのは国民党軍の戦死者を祀る施設で、中華民国版護国神社と言ったらいいだろうか。忠烈祠を取り囲むようにガラス製の展示スペースがあり、宜蘭神社の成り立ちを中心に宜蘭の町の歴史が写真入りで解説されている。日本統治期を否定するでも肯定するでもなく淡々と叙述しているのが興味深い。
・忠烈祠の前から宜蘭平野を望む。この一帯は穀倉地帯だったらしい。Giran1
・石階段の麓に、何やら石柱のようなものが転がっている。宜蘭神社の頃の鳥居、石灯籠、狛犬など。やはり中華民国の忠烈祠だから日本時代を否定せねばならないわけだが、鉄パイプを交えて現代アート風にデザインを意識した転がし方になっているのが面白い。横には戦車が展示されている。忠烈祠=護国神社、つまりwar shrineだから。
・待ってもらっていたタクシーに乗り込み、宜蘭站へ戻る。運転手さんに「我要去宜蘭station」と言ったら、「チャザン、チャザン?」と念を押された。チャザンって何だろう?と思ったが、北京語で車站はchezhanであり、chもzhも舌を丸めてノドの奥の方に押し込む感じに発音するが、台湾の人はこれが苦手なようで、舌を上の歯の裏につけるように発音しているからチャザンと聞こえたようだ。同様に数字の十もshi→si、おいしい好吃もhaochi→haociという具合。ちなみに、偉そうに講釈してますが、私、中国語は苦手。旅行中、中途半端に中国語を使って、私は中国語が分るものと先方に思われてワヤワヤとまくしたてられ困ってしまったことが何回かある。基本はメモ用紙で筆談、あとは表情とジェスチャー。
・駅まで戻って、次の行き先である花蓮行き列車の切符を買い、発車時間を確認してから再び宜蘭市内を歩き始める。
・日本統治期に清代の城壁を崩して街路にしたらしく、市の中心部では円形を描くように道路が走っている。
・日本統治期の食糧検査所の建物→現在は土産物屋になっている。
・市役所・台湾銀行支行のあった辺りは道路がきれいに舗装され、歩道脇には宜蘭の歴史を紹介する表示板が設置されている。監獄歩哨塔や防空壕が残っている。Giran1_1
・防空壕は半地下の筒型、両方の出口の前にコンクリート壁でふさぐがっちりした形式。中には向かい合わせになって座るベンチが設けられている。このタイプの防空壕は台湾ではポピュラーだったのかもしれないが、日本では見たことがない。ここ宜蘭の役所街のほか、花蓮の旧駅、花蓮の日本人邸宅区域でも見かけた。特権階層たる日本人向けにがっちしりとした壕をつくったということなのかな。説明標を読むと、中国語では防空洞というようだ。
・戦前の役所が集まっていた区域には、現在、真新しいショッピングモールがそびえたち、スターバックス、モスバーガー、ミスタードーナツ、ダイソーなど日本でもおなじみのテナントが入っていて、日本の地方都市を歩いているような奇妙な錯覚に陥る。
・日本式家屋(戦前の農林高校校長官舎)を改造したレストランや、同様に宜蘭県庁庶務課長官舎をそのまま利用した音楽ホールなどがある。その横には清代の赤レンガ城壁が移築されている。
・宜蘭設治紀念館は宜蘭県長官舎を改修した建物内で宜蘭の歴史を紹介するパネル展示をしている。畳敷き。入口で犬がのどかに寝ていて、入る時に驚かせてしまった(ゴメンネ)。Giran2
・観光マップで監獄跡というのを見つけて探していたら、先ほどの大型ショッピングモールの横にあった。途中、日本式民家を見つけてそれもデジカメでパシャリ。
・戦前から続く酒工場。現在は台湾菸酒股份有限公司。建物は戦前からずっと使われている。中は見学可能で、展示室や土産物屋などもある。
・文昌宮。道教のお寺。入口の屋台でジャージ姿の高校生が昼飯を食っていた。宜蘭神社のご神体であった馬の銅像がこちらに祀られている。
・宜蘭站に戻る。戦前の駅附属倉庫群も古跡として保存されている。
・駅に戻ったのはギリギリのタイミング。駅弁を探す時間もなかったので、慌てて駅構内のセブンイレブンでミネラルウォーターとクリームパンだけ買った。列車に乗ったら、隣に座ったおばさんがセブンイレブンのおでんを食べていた。具入りのスープという感じの食べ方だった。ちなみに、台湾ではおでんを関東煮という。また、夜市の屋台で甜不辣(てんぷら)というのを見かけるが、さつまあげのような感じ。いずれも、呼び方が関西風というのが面白い。
・今回は行けなかったが、宜蘭平野には戦争中に空港があって、特攻隊も出撃したらしい。

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コメント

初めてのコメント、恐れ入ります。
台湾出身の陳と申します。
素敵なブログ、楽しく拝読させていただいています。

まことに失礼ながら、
宜蘭駅の「チャザン」の件につきまして
それはおそらく台湾語だと思いますが。
(一応台湾語は母語ですので)
もしこちらが間違えてしまったら、何卒お許しください。

真的是個很豐富的部落格,看著看著學到很多,謝謝!
如有失禮之處,尚祈海涵。

投稿: 陳イーシン | 2011年7月20日 (水) 02時53分

陳先生,很熱情的評語,多謝!

確かに台湾語だったのかもしれません。
そもそも北京語自体があやふやなので、聴きわけがなかなか難しいです…。

台湾各地を歩きまわっても、台湾語が分からないので残念に思ったことがたびたびあります。
いずれ台湾語もちゃんと勉強したいと思いつつ、なかなか時間がとれません。

ご教示いただきまして、ありがとうございました。

投稿: トゥルバドゥール | 2011年7月20日 (水) 12時01分

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