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2008年10月20日 (月)

「2008東京・中国映画週間」

 日曜日、東京都写真美術館ホールで上映中の「2008東京・中国映画週間」へ。「ザ・スノーストーム 風雪狼道」と「サーウェ村のオリンピック 買買提的2008」の2本を立て続けに観る。毎年開催されている映画祭らしいが、“新疆”ものが2本も上映されるのは珍しいとのこと。

 「中国のプロパガンダ映画をオナカイパーイ堪能する会(宣伝部を讃えよう~)」というタイトルのお誘いメールをM先生からいただき、???とワケがよく分からないまま巻き込まれて、上映館でK先生をご紹介くださり、3人で突撃した次第。

 「風雪狼道」は、欲に駆られた愚民が大雪嵐のなか金塊探しに行くのを公安が止めに行き、助けるというお話。やっぱり公安がいないと物事おさまらないってことか。「買買提的2008」は、ウイグル人少年少女たちのサッカーチームを県大会で優勝させようと素人監督や村人たちが頑張るお話。主役の人はダワーズ(ウイグル伝統の綱渡り)の選手。村の風景の撮り方にはエキゾティシズムが漂い、観光映画という印象もあり。海外、もしくは中国国内でも都市部での上映を前提にしているのか。

 私の方からは特にコメントはございません。字幕でのセリフの切り方がずさんで読みづらい。M先生は訳語にクレームをつけていました。たとえば買買提に中国語的に“マイマイティ”と振り仮名がふられていたが、ウイグル語なら“メメット”だ、日本にもウイグル人はいるのになぜ確認を取る手間を惜しむのか、と。クルジャ事件の背景としてのサッカーのことは海外では知られているのに、なんでこんな映画を作ったのか、とも憤っておられました。

 プロパガンダ映画なんて所詮この程度じゃないかとも思う。いや、それでも作り方によっては見ごたえのある映画になる、とK先生とM先生はおっしゃって、異口同音に「ココシリ」を推薦されていたので、観てみようと思います。考えてみれば、「カサブランカ」なんて実に巧妙なプロパガンダ映画だが、今でも十分鑑賞に堪えるほどの出来映え。一概にバカにもできない。今日観た2本にはプロパガンダ映画なりの様式美もないとM先生は指摘、突っ込み所は満載でも、手応えがないという表情をお二方ともされていました。

 私自身は中国映画もよく観るには観るが、すでに評判があってセレクトされているものばかり。今回はある意味“新鮮”な初体験でした。K先生のご専門は中国経済論ですが、教養の幅広い方で中国映画のお話も色々とうかがえて、有益な時間を過ごさせていただきました。

 会場はガラガラ、我々も含めて十四、五人というところか。こんな採算の取れそうもない映画祭、一体何のためにやっているのでしょうか?(我々のような物好きがいるからか?)

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