「東京少年」
「東京少年」
解離性同一性障害、いわゆる二重人格の少女ミナト(堀北真希)。彼女にひかれる浪人生のシュウ(石田卓也)がミナトのもう一つの人格ナイトと出会うという話。ナイトが少年という設定からタイトルがつけられているのだろう。
堀北真希の演技はなかなか悪くない。小づくりな顔立ちに大きくつぶらな瞳、人格が変化する瞬間にギョロッと見開き、それまでの楚々とした表情が一転してさも相手を軽蔑しきったような目つきにかわる。無造作にリンゴをかじる時のアゴの動きも堂に入っている。堀北ファンにはたまらないだろうが、ストーリーは陳腐で退屈、あくびが出た。おそらく、堀北を主演に映画をつくるから何か一本適当にでっちあげろという程度の企画なんだろうな。
続けて夏帆の主演で「東京少女」というのも上映されるらしい。予告編を見ると、明治時代の青年と現代の少女が時を超えて携帯電話でわずかな間だけどつながり合うという筋立てのようだ。「東京少年」は内なる自分と会いたくても会えないという話だった。相手の存在は分かってはいて気持ちはつながっているのに会えないもどかしさをテーマとしてシリーズ化しているのだろう。夏帆は気になるが、たぶん観には行かないな。て言うか、この程度の内容ならダラダラしたつくり方しないで、もっと簡潔に切り詰めて二本立てにすれば良かったんじゃないか。
【データ】
監督:平野俊一
出演:堀北真希、石田卓也、草村礼子、平田満
2008年/95分
(2008年2月9日、新宿トーアにて)
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