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2008年1月15日 (火)

台北を歩く⑩行天宮・台北101

(承前)

 宿舎にいったん戻り、荷物だけ置く。16:00なので、時間を無駄にせずすぐ外出。今まで歩いたことのない東方向へ足を向けた。まっすぐ行くと何嘉仁書店というそこそこの大きさの書店があったので中をひやかした。この店から交差点を挟んだ向かい側に行天宮がある。交差点下には地下道があり、占い師の店が並んでいる。「日本語できます」という札のかかった店も多い。アロエ美肌療法をやっているおばさんもいて、日本人観光客が何人か集まっていた。

 行天宮に行った(写真80)。中に入っても、さてどうしていいものやら分からない。とりあえず、脇に並ぶベンチに腰かけ、メモをとりながら観察することにした。弁当を食べてるおばさんもいるから無作法ではないだろう。ただ、気がとがめるので写真は撮らなかった。

 老若男女を問わず、背広の男性も、バッチリ着こなした若い女の子も、とにかく人出が多い。長い線香を四、五十本ほどもあろうか束になって赤い紙にくるまれたのを宮の外で買ってから中に入ってくる。広場の中央と廟堂の前とに一つずつ火おこしがある。まず、中央の火おこしで線香に火をつける。一本を火おこしに放り込み、もう一本を両手で頭上におしいただき、線香を少ししならせるように振りながら一礼。人によっては、四、五回くらい礼をしており、敬虔そうな感じを受ける。人ごみでよく見えなかったのだが、さらに廟堂の前に行ってもう一度同じ礼を繰り返しているようだ。

 廟堂の前には青い衣を身にまとったおばさんたちが並んでいる。巫女さんだろうか。人々が行列して待っており、順番にお清めしてもらっている。巫女さんは火のついた線香を持っており、参拝者の頭上、前、後の順で線香をかざして煙を体にかける。これを何回か繰り返す。子供用の衣服を持ってきて、これに煙をかけてもらっている人もいた。無病息災の願いが込められているのだろうか。

 人がワサワサする中、時折、カタン、カタンと何かが石床にあたる音が響き渡る。廟堂の前で参拝者がふるサイコロの音だ。サイコロの入った両の掌を頭上に捧げ、体全体で勢いをつけてゆっくりと床に落とす。おみくじみたいなものか。道教の知識は皆無なので、作法の意味付けがさっぱり分からない。とりあえず手を合わせ、一礼して立ち去った。

 行天宮からさらに東へまっすぐ15分ほど歩いただろうか。途中、榮星公園の前を過ぎた。辜顕栄一族の別宅だった所らしい。しばらく行くとモノレールにぶつかる。MRT木柵線である。中山國中駅で乗車。現在はここが終着駅となっているが、建設中の路線が北の松山空港に向けて延びている。モノレールといっても、台北の街は高層建築が密集しているので視界はあまり開けない。微風広場というショッピングセンターの脇を通りかかった。紀伊国屋書店がここにあるのは帰国後に知った。忠孝復興路駅で地下鉄に乗り換え、市政府駅で下車。

 市政府駅の南側、信義地区は再開発されたばかりで、デパートやシネコンが集まっている(写真81写真82)。新光三越デパートのスカイロードをまっすぐ渡り、台北101の前に出た(写真83)。正式名称は臺北國際金融大樓。金融機関が集まったビジネスの最先端らしい。101階の高層ビルだが、最近、ドバイに抜かれてアジア第二位となったという。1~5階は太平洋そごうデパート。ここにページワンというシンガポールの書店グループが店舗を構えていることはやはり帰国後に知った。

 5階から直通エレベーターで89階の展望台まであがる。チケット売り場では中国語の分からない東洋人とみると日本語で話しかけてくる。時間は19:00を過ぎている。夜の台北の街に光の斑点がびっしりと広がっている様子は実に美しく、しばし時を忘れて見とれてしまった。

(続く)

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