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2008年1月 6日 (日)

台北を歩く①台北に到着

 去年の11月にも台湾に行ってきたばかりで、故宮博物院、総統府、二・二八紀念館などをピンポイントで回り、台湾高速鉄道に乗って高雄へ行くなど充実はしていた。ただし慌しく、じっくりと街の雰囲気を観察する余裕はなかったのが心残りだった。今回は台北に焦点を定め、とにかく足を使って歩きまわることを目的とする。

 一人旅。トラブルに備え、旅行会社を通じて飛行機と宿舎のパックで申し込んだ。当初は6日間くらい行ってくるつもりだったが、12月に入ってから探し始めたので飛行機がなかなか確保できず、結局、元旦から4日まで3泊4日のプランに落ち着いた。名目上はツアーという形式を取っているが、現地で空港と宿舎の間をガイドさんが送迎してくれる以外は完全自由行動。

 2008年元旦、午前11:40成田空港発のエアー・ニッポン2109便で出発、現地時間14:30頃に桃園国際空港に到着。現地ガイドさんの案内でバスに乗り、途中、義務的に土産物店に寄ってから、宿舎で降ろされた。豪爵大飯店(Aristocrat Hotel)。ビジネスホテルという感じで、フロントの人はみな日本語が使える。部屋は細部を見るとあまりきれいとは言いがたいが、広々としているので居心地は必ずしも悪くはない。

 荷物を置いて時計をみると、もう17:00だ。外も暗くなっている。時間がもったいないので早速外に出た。このホテルは交通アクセスがあまりよろしくない。空港直通のリムジンが近くから発着してはいるのだが、最寄のMRT駅までは歩いて30分ほどかかる。

 台北は寒かった…。寒波が来ているらしく、台北の人々はみなダッフルコートやマフラーに身をくるんで重武装。私はセーターを着込んでいるとはいえ、その上にはジャケットを羽織っているだけ。一月でも平均気温は14度くらいとガイドブックに載っていたので、寒い東京を出発する時にも我慢して少々薄めの服装で来た。ただし、過ごせないほどでもない。この日、台北の気温は8度。夜、宿舎でテレビをつけたら、この寒さ自体が大きなニュースとなっていた。

 台湾の人口は約2,300万人、そのうち一割強の260万人が台北市に住む。近隣の市を合わせた大台北圏では600万人規模となる。西に淡水河、北・東・南を山に囲まれた盆地に人々が密集している。市域はそれほど広くはないが、その分、人口密度は極めて高い。縦横に走る碁盤目状に整然とした街路によって区切られている。大通りは路、小さい通りは街。垂直に交わる街路の交差点と交差点とでブロックが形成され、一段、二段という町名がつき、さらに数字をふって住所表示がされている。普通の街並でも5階から10階建てくらいの建物がすき間なく並んでいるのが壮観だ。

 特徴的なのが、停仔脚と呼ばれるアーケードだ。建物はそれぞれ独立して建てられているのだが、道路に面した一画は歩道用にくり抜かれ、それがつながってアーケードを成している。建物ごとに歩道の高さも異なるので、足もとに気をつけないと転んでしまう。大通りでは、停仔脚のさらに外側にも歩道が確保されていることもある。お店の前ではこのアーケードの歩道にまで商品や飲食用のテーブルがせり出しており、お店の一部をくぐりながら歩いている感じがする。お店のない場合には、停仔脚の柱と柱との間にスクーターがびっしりと駐められている。

 台北はスクーターが大活躍する町で、自転車は少数派。そのせいか、ちょっとした修理工場を街中のあちこちで見かける。交通マナーはよろしくない。青信号なので横断歩道を渡ろうとすると、スクーターや車がブレーキもかけず平気で曲がってくる。見ていると、左右確認もしないでハンドルをきっている。歩行者優先ではなく、自動車優先。道路を歩くときは常に気を張っていないと本当に命に関わる。最初は地元の人が歩くのに合わせて横断歩道を渡っていたが、三日目になるともう慣れた。

 街行く人を眺める。おじさんはジャンパーに野球帽というのが定番だ。蒋経国や李登輝が地方視察をするときはいつもこの格好だったのを思い出す。若い人は男女共に服装では日本人と全く見分けがつかない。野良犬や放し飼いの犬を街中でよく見かける。車が激しく行きかう通りで、犬もタイミングを見計らいながら渡っている。時折、片足をひきずった犬をみかけるが、おそらくはねられたのだろう。

 MRT淡水線の民権東路站に出た。ここから三つ目の台北站で下車。エスカレーターで歩く人は左側通行。駅構内のエスカレーターや車内の扉のあたりに「よりかからないでください」という注意書きを見かける。ホームから乗り込んできて奥の方に行きたがる人が多いので見てみると、車両の連結部の前後の壁に乗客が背中をもたせかけていた。そういう習慣があるのか。車内でガムを噛んでいるのがみつかると罰金。おそらく、もともとは檳榔の吐き捨てを防ぐためなのだろう。私は普段からガムを噛む習慣があるので、ガムを口にふくんだまま電車に乗り込んでしまったことが何回かあり、そのたびに内心ビクビクしていた。

(続く)

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