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2007年11月18日 - 2007年11月24日

2007年11月24日 (土)

「僕がいない場所」

「僕がいない場所」

 反抗心旺盛で詩人を夢見る少年クンデル。孤児院から脱け出して母のもとへと戻るが、再会した母のベッドには男がいた。もう二度と来ないでくれと言われたが、時折母の様子をのぞき見ながら、クズ拾いで生計を立てる。シンナー中毒の他のストリート・チルドレンからは逃げ、食堂では施しは受けないと強がるあたり、心の中の芯が崩れないよう必死な姿がけな気だ。

 川辺の廃船に住まいをみつけたところ、すぐ近くの裕福な家庭の少女がいつしか遊びに来るようになった。彼女もまた寂しさと劣等感を抱えている。仲良くなったクンデルは「一緒に遠くへ行こう」と言う。しかし、二人の様子をうかがっていた少女の姉が警察に通報、連行されるクンデルの叫び声は少女のもとには届かない──。

 舞台はポーランドの田舎町。彼の孤独な心象風景を映し出すかのような、寒気の際立つ荒涼とした山野や水辺の風景。しかし、たとえば、夜明けの瑞々しい光などには、クンデルの心の中に確固として根付くピュアな気丈さを表わしているようで、彼の寂しさを見てきただけに、それがかえって眼も醒めんばかりに清らかだ。マイケル・ナイマンの流麗なメロディーがそうした風景にかぶさり、胸に切なくしみいってくる。哀切な感傷は、時に不思議と美しさを呼び起こす。この映画の映像も音楽も、本当に美しい。私はマイケル・ナイマンの曲が大好きだが、彼が関わっている映画は少なくとも音楽が素晴らしいのではずれがない。

【データ】
原題:Jestem(英題:I am)
監督:ドロタ・ケンジュルザヴスカ
音楽:マイケル・ナイマン
2005年/ポーランド/98分
(2007年11月18日、渋谷、シネマ・アンジェリカにて)

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2007年11月23日 (金)

「自虐の詩」

「自虐の詩」

 通天閣の見える下町のボロアパート。幸江(中谷美紀)は、無愛想・無職のイサオ(阿部寛)の乱暴にじっと耐えながら、不思議そうな周囲の視線もよそに、嬉々として献身的に尽くしている。原作となった業田良家の四コマ漫画を呉智英がどこかで最高の純愛漫画だと評していたように思うが、不器用で孤独な男女が寄り添う姿を描いている。

 別に湿っぽい話ではない。“ちゃぶ台返し”をはじめ、堤幸彦らしいナンセンスな細部へのこだわりのおかげでブラック・ユーモア的な原作のテーストをしっかり織り込んでいる。中谷美紀と阿部寛の二人は、貧乏くささに馴染みながらも決して華を失わず、とても良い。

 みじめな生活ではある。隣の芝生は青いと言うが、我々は往々にして他人との比較によって自分の幸不幸を考えたくなりがちだ。しかし、この二人を見ていると、人生に幸福か、不幸か、そういった区別をつけようという発想自体がそもそも無意味なことのように思えてくる。

【データ】
監督:堤幸彦
出演:中谷美紀、阿部寛、西田敏行、遠藤憲一、カルーセル麻紀、竜雷太、他
2007年/115分
(2007年11月18日、渋谷、シネ・クイントにて)

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2007年11月22日 (木)

「恋空」

「恋空」

 むう…。つらかった。涙が出た。あくびをこらえるのに精一杯だったんで。原作はケータイ小説ということで予想はしていた。いちいちくさすのも野暮だけど、やっぱり書いちゃう。美嘉『恋空』(スターツ出版、2006年)は実体験に基いているらしいが、だから感動的ということにはならない。音楽も大げさにどんなに盛り上げようとしたところで、純愛というよりも、単に思慮が無いだけじゃないかという以上の感想は出てこないな。新垣結衣をメインに据えて大々的に宣伝キャンペーンを打ってなければマイナーB級映画で終わる程度の内容。

 それにしても新垣結衣のブレイクぶりはすさまじい。かくいう私自身、ガッキー目当て。ひそかに写真集を買ってしまったほどのファンだが、彼女の表情はかわいくても、必ずしも演技に見るべきものがあるわけではない。初々しさだけで2時間の長丁場はさすがに飽きがくる。ミスチル・ファンとして、エンディングに「旅立ちの唄」が流れたのは嬉しい。

 満席に近い盛況だったが、観客層はカップルか10代・20代の女の子たちが中心。以前、ケータイ小説がベストセラーにずらりと並んだのを見て驚き、リサーチのつもりで何冊か目を通したことがある。日本語の小説を横組みで読むのはつらいというだけでなく、質的にもケータイ小説とケータイ小説以外のすべてとでは読者層はほとんど重ならないことは推測できた。そんな層の中に紛れ込んだのだから、昨日観に行った「呉清源」の時とはまた違った形で私は浮いてたんだろうな。

【データ】
監督:今井夏木
出演:新垣結衣、三浦春馬、小出恵介、香里奈、浅野ゆう子、高橋ジョージ、他。
2007年/127分
(2007年11月18日、新宿バルト9にて)

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2007年11月21日 (水)

「呉清源──極みの棋譜」

「呉清源──極みの棋譜」

 日本の棋士・瀬越憲作(柄本明)に見出された中国の少年が家族と共に日本へ招かれた。呉清源──私は囲碁を全く知らずほとんど打ったこともないが、それでもこの名前くらいは知っていた。その天賦の才能を見込まれた呉は日本で修行に励む。時はあたかも中国と日本との関係に暗雲の垂れ込めた1930年代。勝負の緊張感もさることながら、中国人である彼への風当たりも強い。日本での恩人に先立たれ、自身も結核に倒れ、そうした苦しみの一切を昇華させるかのように、碁という次元を超えた深淵に何かをつかもうと求道的にもがく姿を描く。

 この映画でも呉清源の盟友として登場する木谷実名人(仁科貴)が、本因坊秀哉・永世名人の引退碁で対局した数ヶ月間を、川端康成『名人』(新潮文庫、1962年)はルポ的に描いている。それこそ芸術的なまでのこだわりで棋譜を組み立てようとする旧世代の美意識と、勝負事として合理的に割り切る新世代とのちょうど狭間に立った人物として川端は秀哉を描写する。二人の対局は単に局面の戦略を立てるばかりでなく、全精神を張り詰めた神経戦の様相すらうかがえ、消耗の激しさが目を引く。この映画の主役・呉清源にしてもそうだが、ある種の精神性へ傾倒してゆくのも納得できる。

 本書には呉清源も登場する。その端正な顔立ちを川端は完璧なまでの貴人の相と記しているが、ストイックなオーラも含めて当時の日本で人気があったらしい。その若き日の呉清源を演じるのは台湾の俳優、チャン・チェン(張震)。張りつめたものが危うく崩れかねない繊細な雰囲気を好演している。彼がエドワード・ヤン監督「牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」に出ていた少年だとは気付かなかった。中国の巨匠が、台湾人俳優を主役に据え、日本を舞台に映画を撮るというのもなかなか感慨深い取り合わせである。なお、川端康成は野村宏伸が演じている。

 田壮壮監督のつくり出す、緊張感が張りつめ静かな清潔さを湛えた映像が実に素晴らしい。木村伊兵衛の写真を見て昭和初期の日本の風景を研究したという。再現された映像のひとつひとつを見ると確かに道具立ては日本なのだが、全体として日本人の監督が撮るのとはまた違った美学が映し出されているようにも感じられる。それがハッとするように美しい。

 上映初日に入ったせいか、ほぼ満席に近い盛況ぶり。高齢の男性が多くを占め、やはり囲碁ファンがこぞって観に来ているのだろう。ひょっとして私が観客中最年少だったのではあるまいか。

【データ】
英題:The Go Master
監督:田壮壮
衣装:ワダ・エミ
出演:チャン・チェン、伊藤歩、仁科貴、大森南朋、野村宏伸、松坂慶子、柄本明、他。
2006年/中国/107分
(2007年11月17日、新宿武蔵野館にて)

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2007年11月20日 (火)

「犯人に告ぐ」

「犯人に告ぐ」

 神奈川県警の巻島警視(豊川悦司)は七年前の誘拐事件で人質となった子供を死なせてしまった過去を引きずっている。左遷先で成績を挙げているのが再び県警本部長の眼に留まり、未解決の連続児童殺人事件の捜査を任された。手始めに押し付けられた仕事は、捜査責任者としてニュース番組に出演し、情報提供を呼びかける役回り。しかし、挑発的に犯人に直接対話を呼びかけ、稀に見る劇場型捜査が幕を開く。

 原作は雫井脩介の同名小説(双葉文庫、2007年)。犯人あぶり出しのため掌紋照合のローラー作戦をやるというのは、個人情報保護のうるさい昨今、無理な設定ではあろうが、そういう粗探しは別として、観ていて引き込まれるように面白い。警察ものサスペンスではおなじみ、出世競争の嫉妬や足の引っ張り合いにもどんでん返しが何回か用意されていてこちらも目が離せない。

 「武士の一分」を観た時にも思ったが、巻島に寄り添う老刑事役の笹野高史が味わい深くて実に良い。監督の瀧本智行は、以前に「樹の海」(2004年)を観たことがある。地味だけど結構好きな作品だった。本作でようやくメジャー・デビューしたようで慶賀にたえない。

【データ】
監督:瀧本智行
出演:豊川悦司、松田美由紀、石橋凌、小澤征悦、笹野高史、他。
2007年/173分
(2007年11月17日、新宿、シネマスクエアとうきゅうにて)

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2007年11月19日 (月)

台湾に行ってきた⑧(国父紀念館、そして帰国)

(承前)

 誠品書店敦南本店から次のお目当ての国父紀念館までぶらぶら歩いていった。国父とはもちろん孫文のことである。中山公園(写真31写真32)。中山とは孫文の号。国父紀念館の向こうに見える高層ビルは台北101、金融関係の機能が集まっている。公園内は普通の公園として開放されていて、人々が思い思いに散歩したり、剣舞したり、社交ダンスの練習をしたりとのどかな光景。

 国父紀念館の入館は無料。中では中華民国及び台湾の歴史と孫文の歩みを紹介する展示が行なわれている。総統府や二・二八紀念館ではどちらかというと日本に好意的な内容だったが、対してこちらは、中華民国の正統性を示すのが目的であるだけに、むしろ抗日運動に重きが置かれている。華僑ネットワークの広がりを示すパネルもあり、その点でも台湾人意識を強調する総統府や二・二八紀念館とは基本的なコンセプトが異なることが分かる。中心は大ホールとなっており、何やらテレビ番組収録の準備をしていた。

 孫文の経歴において、宮崎滔天、頭山満、犬養毅をはじめとした日本人との交友はよく知られているが、そういった日本との関わりについてはほとんど無視されていた。唯一、孫文と山田純三郎とが並んだ写真が掲げられていたが、山田とは何者なのかを説明するキャプションはなかった。山田純三郎は中国革命のために献身的な支援活動を行ない、孫文の死の間際、その枕頭に身内や汪兆銘、戴天仇など革命の指導者たちが集まる中にいたほど孫文から信頼されていた。純三郎の兄・山田良政は1900年の恵州起義で孫文と共に戦い、戦死している。

 正面の大広間には孫文の巨大な座像がまっすぐ前を見据えている。その足もとには常時、捧げ銃をした直立不動の儀仗兵が二人、あたかも蝋人形のように文字通り微動だにしない。知的障害者らしい人が近寄って触っていたが、それでも眉ひとつ動かさないのはさすがだ。

 展示を見ていたら、ガシャン、ガシャン!という激しい物音がこの大広間から響いてきた。行ってみたところ、儀仗兵の交替式が行なわれていた(写真33)。直立不動はさすがにきついわけで、1時間ごとに交替している。その際、小銃の銃床を石床にたたきつけたりクルクル回転させたりとちょっとしたパフォーマンスが演じられる。任務を終えた儀仗兵は、旧ドイツ軍のようなきびきびとした、しかし極度にスローモーションなグースステップで退場していく。厳粛な空気の中、私も含め観光客がパシャパシャとカメラの音を立てる。扉を隔てたすぐ外でおばさんたちが社交ダンスの練習に励んでいるというのも奇妙なのどかさだ。

 国父紀念館駅からMRTに乗って台北駅で下車。台湾滞在最終日は孫文特集。といっても、孫文は台湾にそれほどのゆかりはない。中華民国の正統性を示すため無理やりにでも孫文の台湾における足跡を強調しようとしているが、辛うじてその題材として使える場所がこれから行く国父史蹟紀念館、通称“梅屋敷”である。

 こちらは逸仙公園となっている(写真34)。逸仙とはやはり孫文の号である。ここはかつて日本統治時代の旅館で、孫文は台湾に立ち寄るたびに宿泊したという。純和風建築(写真35写真36)で、中には孫文にまつわる展示。べこべこした畳の上を歩く。床の間に孫文の銅像と青天白日旗があるというのが面白い(写真37)。庭園の池には鯉が泳いでいる。四阿には蒋介石による碑文(写真38)。背後に見えるのは台北駅である。

 台北の街を中山駅あたりまでぶらぶら歩く。新光三越百貨店南西店の上にのぼり、Hが大のお気に入りである欣葉で昼食をとった。それから再び台北駅方面へと街並みを見ながら歩き、途中、やはりHおすすめの大衆食堂で二度目の昼食。Hと歩いていると胃袋がいくつあっても足りない。廣州炒飯を食べたが、値段の割にはなかなかうまくて満足。

 荷物を預けてあったYMCAホテルに戻る。お土産を買うため、すぐ近くの新光百貨店台北駅前店のデパチカに降りた。普通に醤油やらとんかつソースやら置いてあって、雰囲気から品揃えまで日本と全く変わらず、デパチカという呼び方に違和感がない。

 台北駅前から高速バスに乗って桃園国際空港へ。16:15発の成田行きチャイナ・エアラインに搭乗。機中で司馬遼太郎『台湾紀行』を読了。日本時間20:00過ぎに無事帰国。

 色々と心残りはある。侯孝賢の映画が好きなので、彼の映画の舞台としてよく登場した九份まで足をのばしたかったし、誠品書店だけは行ったものの台北市内の書店街や映画館街もまわれなかった。古い建築物のチェックもおろそかになっていた。今回は時間的な制約で強行軍となってしまったが、次回は地図片手に一人でぶらりと来るつもりである。

(了)

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2007年11月18日 (日)

台湾に行ってきた⑦(誠品書店にて)

(承前)

 11月10日、土曜日。台湾滞在最後の日である。台湾の書店業界をリードしているという誠品書店の噂を聞いたことがある。是非一度は見てみたいと思っていたので、敦南本店へ足を運ぶことにした。

 MRT忠孝敦化駅で下車、徒歩3,4分くらいか。大きなビルの2階にあり、エスカレーターであがる。シックな内装で、落ち着いた雰囲気。ジュンク堂と青山ブックセンターを足して2で割った感じか。何よりも驚くのは24時間営業ということだ。日本には現時点ではそんな書店はない。短期強行軍の我々は時間の効率的活用のため早朝に行った。さすがに客の入りは少ない。床に座って居眠りをしている人をみかけた。

 店舗のレイアウトが実に凝っている。棚が並ぶ、というよりも、ジャンルごとの小スペースを組み立てていると言ったらいいのだろうか。中国語・英語・日本語の本が分け隔てなく同じ棚に並ぶ。窓際は一段高い外回り廊下。書籍とは別になった雑誌売場では、ゆるやかならせん状のスロープを上ったり、下りたり。店舗内を移動するにもメリハリがあって面白い。

 カタツムリの殻を上から見て真ん中あたりのスペースにファッション雑誌が平積みされている。菅野美穂が表紙を大きく飾る雑誌を手に取ったら、『with』の中国語版だった。他に日本語の雑誌もあるし、また純然たる台湾発行の中国語雑誌でも装飾的にひらがな・カタカナを使っているのもあり、そういったのが近くに並んでいるので紛らわしい。日本の雑誌で英文を普通に使うように、台湾の雑誌でも日本語を使っているようだ。同行のHによると、たとえば“の”という字は@みたいでかわいらしいから使ってみようといった感じの発想があるらしい。それから、『東京人』のバックナンバーがずらりと揃っているのにも驚いた。

 日本の現代小説の翻訳が実に充実しており、名のある作家ならば必ずと言っていいほどにある。ここが旗艦店だからということではない。たとえば台北駅地下の中型店舗でも、村上春樹や吉本ばなな(香蕉と表記されていたように思う)は当然のこと、石田衣良の「池袋西口広場」シリーズが机を使って大々的に平積みされていたし、なぜか山本文緒も多かったな。『のだめカンタービレ』のキャラクターを使ったクラシック紹介本も見かけた。とにかく挙げ始めたらきりがない。マンガ・アニメ関係はチェックする時間がなかった。

 日本の書籍の凝ったつくりに慣れてしまうと、たまに洋書を手に取ったとき、ペーパーバックのつっけんどんというか、その無造作なつくりにどことなく寂しさがわきおこってしまうことがある。台湾の書籍文化には日本の影響があると言われるが、ペーパーバックが主流なのは日本と異なるところだ。ただし、デザイン的に丁寧なつくりをしており、その点では日本の書店に置いても違和感はないと思う。同じ中国語でも、大陸で出版された本は神保町の東方書店や内山書店で手に取ることができるが、やはりつくりは粗い。造本文化という点でも大陸と台湾とでは大きな隔たりがある。

 書店を歩き始めると、やはり何冊か買わないと気がすまない。以前、ソウルを歩いた時にも、その頃は韓国の近代思想にちょっと興味があったので、金玉均や兪吉濬など開化派についての本を3冊ほど買ったことがある。韓国の人文系の学術書はタイトルに漢字が使われているので、一応何をテーマにした本なのかは分かる。ただし、その後、韓国語の勉強が進まず、いまだにほこりをかぶったままなんですけどね…。もちろん、中国語も苦手だが、全く読めないわけでもないので、いくつかみつくろって買った。むしろ、台湾で用いられている繁体字の方が、大陸の簡体字よりも意味を取りやすい。

 台湾の近代史に関わるところで人物中心に、前に挙げた李莜峰・荘天賜編『快読台湾歴史人物』Ⅰ・Ⅱ(台北:玉山社、2004年)の他、葉榮鐘『台湾人物群像』(台中:晨星出版、2000年)を購入。それから、張超英・口述、陳柔縉・執筆『宮前町九十番地』(台北:時報出版、2006年)は元外交官の自叙伝のようだが、きれいな本で面陳されていたので手に取った。黄俊銘『総督府故事──台湾総督府曁官邸的故事』(新店:向日葵出版、2004年)は台湾総督府を建築の観点から紹介した本で、写真や図版も豊富。阿盛『夜燕相思燈』(台北:遠流出版、2007年)は文学関係のあたりで平積みされており、写真と散文の組み合わさった見た目にも情感のある本。立ち読みで内容が把握できるほどの中国語力はないので、とりあえず見た目の印象で買った。

 実は、大きめのリュックサックひとつで台湾に来た。誠品書店以外に故宮博物院や総統府内の売店でも色々と資料を買い込んでしまったので、結局、キャリーバックを買ってそれに本をつめて帰国するはめになる。

(続く)

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