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2007年12月 4日 (火)

無意味な雑談、音楽

 朝の通勤電車ではいつもCDを聴いている。すし詰め状態で本も新聞も開けないから。語学のリスニングでもやればいいのかもしれないが、今のところ、そんな気力はない。i-Podなどというシャレたものも持っていないので、まだ壊れずしっかり動いてくれるポータブルCDプレイヤーを背広のポケットにねじこんでいる。

 前にも書いたが、ヨハン・デ・メイ(Johan de Meij)の交響曲第3番“Planet Earth”が最近のお気に入り。作曲者はブラスバンドの方で有名な人らしく、このCDもブラスバンド的な編成のオーケストラで演奏。第一楽章Lonely Planetは初めにビュン、ビュンと電子音が響き、微惑星の衝突から地球が生まれる瞬間を表現しているようだ。第二楽章Planet Earthの中盤以降、小太鼓のリズムに合わせた金管楽器のうなり声、そして第三楽章Mother Earthでのオーケストラと女声合唱の高まり、何とも言えずたまらない。交響曲第1番は『指輪物語』をテーマとしているらしいが、日本では入手が難しいようだ。小学生の頃からの愛読者だけに気になる。

 デ・メイはホルストの組曲「惑星」を意識して第3番を作曲したらしい。この組曲には水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星はあるが、地球はない。なお、冥王星もないが、作曲当時はまだ発見されてなかったから。最近、“惑星”の地位から転落したばかりだから、帳尻は合うことになったな。ホルストは占星術に凝っていたらしいが、そういうのはよく知らない。私はいつも第一曲「火星」と第四曲「木星」ばかり繰り返し聴いていて、他の楽章は無視していた。Marsの行進曲風の出だしはやはり胸が高鳴る。

 第四曲「木星」は、出だしの盛り上がりと、その後のなめらかな旋律とで、聴く人によって印象が違うようだ。以前、有線放送の流れるお店に入ったとき、後者のメロディーにのせた歌声が聴こえてきた。この曲自体が好きだということもあるが、歌声の細めだけど落ち着いた響きがとても良いなあと思った。傍らにいた友人に尋ねて、平原綾香の名前を初めて知った。「Jupiter」の収録されたアルバム「ODYSSEY」を早速買った。「あなたの腕のなかで 」の高らかな歌声がとくに好き。

 このCDには「蘇州夜曲」も入っている。服部良一作曲、西條八十作詞による昭和初期のヒット曲だ。ふと、机の脇、“ツン読”状態の本の山を見やると、筒井清忠『西條八十』(中央公論新社、2005年)が目に入った。読もう読もうと思いつつ、放ったらかしのまま。なのに、昨日は同じく筒井清忠の新刊『昭和十年代の陸軍と政治──軍部大臣現役武官制の虚像と実像』(岩波書店、2007年)を衝動買いしちまったばかりだぜ。

 これも前に書いたが、world’s end girlfriendの曲が大好きだ。私の周囲には知っている人がいなくて寂しい。ジャンルは何と言ったらいいんだろう? テクノ系だと思うが、色々な要素が入っていて一口でまとめられない。大型CDショップのアンビエント・ミュージックのコーナーに置いてある。なめらかなメロディーにノイジーなきしみがかぶさった、不思議な音響世界が実に独特で、おもいっきりはまってしまった。「The Lie Lay Land」で初めて知ったのだが、最近は「Hurtbreak Wonderland」を繰り返し聴いている。ちなみに、“Hurtbreak”はスペルミスではありませんよ。他にも「dream's end come true」(夢の終わりが実現する)とか「Palmless Prayer」(手のひらのない合掌)とか、タイトルが意味深げに凝っている。

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