「世界はときどき美しい」
「世界はときどき美しい」
前売券を買ってあったのを思い出し、やはり会社帰りに観に行った。5本立てオムニバス形式の映像詩。30代後半にさしかかったヌードモデル(松田美由紀)の独白。大阪の飲み屋街を渡り歩いて飲んだくれる老人(柄本明)。恋人と体で触れ合いながらもどこか気持ちがつながれないもどかしさを感ずる女の子(片山瞳)。自分がここに存在することの不安定な感じから宇宙に関心を寄せた青年(松田龍平)。私が気に入ったのは第五話「生きるためのいくつかの理由」の一人暮らしの母(木野花)と気遣う娘(市川実日子)。ストーリーがどうというよりも、登場人物の表情の捉え方や、とりわけ時折映し出される風景が良い。映像の粗い感じはそうした表情や風景の持つ情感をよく引き出しており、一瞬一瞬の持ついとおしさ、美しさを感じさせる。
【データ】
監督・脚本:御法川修
2006年/カラー/70分
(2007年5月2日レイトショー、渋谷、ユーロスペースにて)
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