「神童」
「神童」
連休の狭間、気分は中途半端。会社帰り、ふと今日は映画サービスデーであることを思い出した。レイトショーで上映されていたので何気なく入ったのだが、結構良かった。字を読めるようになる前から楽譜が読めた天賦のピアノの才能を持つ中学生うた(成海璃子)と不器用だがとにかくピアノが好きだという音大志望の浪人生ワオ(松山ケンイチ)の二人をめぐる話。原作はさそうあきらの漫画(私は未読)。テレビドラマの原作となった二ノ宮知子『のだめカンタービレ』にしてもそうだが、ちょっとしたクラシック・ブームだ。成海璃子を見たのは初めてだが、勝気そうな表情やピアノに没入した姿を違和感なく演じ分けており目を引いた。上映直前まで気づいていなかったのだが監督は萩生田宏治。「楽園」(2000年)や「帰郷」(2005年)といった作品が私は好きだったのだが、今回の演出も過剰なところがなく落ち着いた雰囲気で好ましい。
【データ】
監督:萩生田宏治
脚本:向井康介
原作:さそうあきら(双葉社)
出演:成海璃子、松山ケンイチ、手塚理美、吉田日出子、西島秀俊、柄本明、他
2007年/カラー/120分
(2007年5月1日レイトショー、新宿、武蔵野館にて)
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