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2007年4月 2日 (月)

「さくらん」

「さくらん」

 吉原の遊女を主人公とした時代ものという心づもりで観に行くと腰をぬかすだろう。蜷川実花の撮る写真は目にどぎついまでにカラフルな鮮やかさが強く印象に残っていた。そうした彼女の色彩感覚にそのまま動きを持たせたのがこの映画である。安野モヨコの原作を私は知らない。蜷川実花の映画初挑戦ということでカラフルな映像絵巻が繰り広げられるだろうと見当はついていたものの、吉原のお話ならストーリーはどう工夫してもまったりした感じになるのだろうと思っていた。ところが、蜷川の映像に椎名林檎の激しいリズムが重なって実にきらびやか。退屈はしない。これは時代劇ではないので、その点お間違いのないように。

 主演の土屋アンナは、私には「下妻物語」でのヤンキー役の印象が強くこびりついているのだが、「さくらん」でもキャラクターがあまり変わらない。メーキャップするとパッチリと大きく見ひらいた目が際立ち、安野モヨコの作品にそのまま出てきそう。花魁にしては異形の相だけど、それだけに存在感が強い。菅野美穂や木村佳乃も上玉の役柄で登場するが、その割には地味で華がない。土屋の引き立て役か?

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