「硫黄島からの手紙」
◆「硫黄島からの手紙」
クリント・イーストウッド監督による硫黄島シリーズ第二部。第一部「父親たちの星条旗」ではアメリカ側の視点で戦争の不条理が描かれていたが、こちらは日本側の視点で硫黄島の凄惨な戦いを描く。
栗林中将の親米的な部分を強調するなどアメリカの観客を意識したと思われるシーンもあるが、概して冷静かつ公平に戦場を描こうとした重みはずっしりとある。こうした映画が日本人を主役としてハリウッドで作られたこと自体、少々感慨深い。渡辺謙は「ラスト・サムライ」に引き続き日本の良き武人像を演じた。かつて海外ではMIFUNEがそのイメージだったが、これからはKEN WATANABEなのだろうな。
【データ】
監督:クリント・イーストウッド
製作:スティーヴン・スピルバーグ
出演:渡辺謙、二宮一也、伊原剛志、中村獅堂、加瀬亮他
2006年/アメリカ
(2007年1月13日、新宿ミラノ座にて)
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コメント
渡辺謙は顔つきの線がちょっと細いような気がする。
三船敏郎とか、佐分利信とか、志村喬とか、いかにも昔の役者は無骨でいい。加藤嘉とか、若山富三郎なんてのもよかった。
投稿: | 2007年1月21日 (日) 11時31分